「夢を持つってなんて辛いんだろう・・・」
私は、今まで何度もそう感じてきた。夢があるから、上を目指したい!と思うから、いつまでたっても自分の現状と夢とのギャップに苦しむことになる。親の元にいて、学生時代を送っていた十代の頃は、思いっきり「夢」を見ることが出来た気がする。でもそれは、現実から遠いところとして見る「夢」。だから、楽しく自由に思い描けるもの。二十代になって、達成したい目標として見る「夢」とは、少し違う。自立して、お金にならない夢を追っかけながら、生活するためにお金を稼ぐ、その両立は、なかなか大変なこと。
生活することに、夢が押し潰されていく場合だって多い。自分一人の生活ならまだ両立がきくとしても、例えば結婚して子供が出来た時に、夢だけ追っているわけにはいかなくなる。生きていくには、お金が必要。それが、現実。だから、夢を追うということに、知らず知らずにタイムリミットがあるような気がしてしまう。そして焦りを感じる。
二十代からの、「夢の実現」とは、好きなことを、お金にかえていくことだったりする。もちろん人によって、様々な形の夢があるから一概には「夢」を語れないが、シンガーやラッパー、ダンサー等クラブで活躍する人達を始め、ライター、ラジオDJという私の夢では、それが言えると思う。
19歳の時、私は初めてクラブイベントでMCを始めた。7枚のチケットを売るというノルマがあって、友達からお金をとるわけにもいかず、自分のアルバイト代をノルマに当てていた。その他にも家賃や生活費を稼ぐために、もう一つバイトを始めたりした。毎朝学校もあったので、夜中のイベントに出演し続けるというのは、はっきりいって大変なことだった。何度も辛くて泣きそうになった。でも、イベントに出ている仲間たちも、私と同じような状況の中で、必死に頑張っていた。好きなことをするのに、「ノルマ」から「ギャラ」へと変えていくことが、私達にとっては、一つの大きなステップだった。
4年経った今、やっとその一つのステップを越えることが出来たと思う。ただ、その上には更なるステップが沢山待っている。夢を追うって、大変なのだ。でも、辛くても、時には泣いてでも、それでも諦められない「夢」があるって、やっぱり素敵だと思う。「夢を持つ」ということの一面でしかない、楽しさ、美しさ、素晴らしさだけが歌われている今、その大変さについても語りたかった。多くのDREAMER達が、諦めることなく自分を信じ、いつの日か、大切な夢を実現させることを心から祈っています!