Music-Event Report

Ludacris @ Studio Coast

2004.6.28

 新木場の駅に着くと、Ludacris(以下Luda)のライブに同じく向かっている人を、その服装ですぐに発見できた。会場であるStudio Coastには、そんなB系と世間で言われるような若者が多く集まっていた。男の子のキャップ率と、女の子の濃いメーク率が高く、DJのかけるアゲアゲなHIPHOPにのりながらLudaの登場を待ちわびる。「SoulTrainでLudaが俺達を楽しみにしてるって言っていたんだ!」と、オープンアクトを担当したCHRISというラッパーがバスケットボールを使った異色のダンスユニットと、かっこよすぎるパーフォーマンスを披露した。下のフロアーを3分の2位しか埋めていなかった観客が、徐々に増えてきているのを感じた。

DJが「Ludaを迎え入れる位テンションは上がっているかぁ?声を出せー!」とレスポンスを求める。「声が小さいから、また来年な!」と、私達がちょっと焦ったところでLudaが登場。水色に白ロゴのTシャツに下は黒のボトム、彼のコーンロースタイルは今回はストレートで肩につく位の長さ、両耳のピアスと小指の四角いリング、クロスのネックレスに輝く惜しみない数のダイヤが、照明を反射して眩し過ぎる!ジルコニアじゃない“BLING BLING”!本物の輝きを全身から発するLudaオン・ステージに熱狂的な女の子ファンがカナキリ声を上げる。本当は同じくらいLudaのファンであろう男の子達は前へ前へと押し進む女の迫力に圧され気味。そんな中でも会場にドンドンと重く響く低音に、私達は振り付けされたわけでもないのに、皆そろって手を挙げ体を上下にバウンス。

「WHAT'S UP? JAPAN!俺を一日目からサポートしてくれてありがとう!初めて日本に来た。俺の1stアルバム買ってくれた?初心に戻って1stからいくよ!」 Ludaはそう言うと、
「Stick’em Up!」と人差し指を上にかざし、私たちも彼を追うと、力強い身振りで「STICK’EM UP」を歌い始める。そして、「この曲はみんな覚えているかな?」と茶目っけたっぷりで後ろにいるDJに笑いをとると、「SOUTHERN HOSPITALITY」のイントロが流れ、Ludaは「SAY TOKYO!」と私達にレスを求め、アッパービーツ極まりないトラックに乗せてLudaの、いつもはクラブでレコード越しに聞いているシャープなラップが今Ludaによって刻まれる。体の芯からアガる。この音自体がもう麻薬。「東京のエリアコードって何?09なんとか?」と観客に聞くLuda。「03だよ!(笑)」と突っ込む間もなく、“RUSH HOUR2”のサントラから「AREA CODES」。ステージを行き来するLudaの立ち位置に合わせて、近くの女の子達が“キャー!”と手を伸ばす。既に会場の前の方は酸欠状態!私の後ろからしきりに「Ludaちゃーん!(!?)アイラブユー!!」と聞こえてくる。私の横の女の子は半泣き状態!“I‘M A PLAYER”という曲の出だしのリリックが似合いすぎるこの色男。そして続けて「FATTY GIRL」。最新アルバムから「SPLUSH WATER FALLS」。

「ミッシー知ってる?この中で一分でイっちゃう男じゃ嫌な人?」にやけながら私達に聞くLuda。英語での質問に観客が薄い反応を示すと「え、嫌じゃないの?」みたいな顔をして、「ONE MINUTE MAN」のLudaのパートを披露。

「みんなはGREATだよ!今日はここにパーティーしに来たんだろ?この中でSMOKERは?DRINKERは?あ、そこでライターつけて答えてくれてる人がいるね。体にはわりいけど、まあ俺は気にしねえ。」そう言ってから「CATCH UP」。パーティーチューンに更にパーティーが沸く。3rdアルバムに参加しているTITY BOもステージでLudaとバウンス。 「みんなOOOH OOOHって曲覚えてる?」と言い、「SATURDAY」が続く。

DJのスクラッチテクSHOWTIMEの間Ludaは一瞬ステージから消えるがすぐに戻ってきてDJを頷きながら見ていた。そして「一番最初に戻るぜ!」と言い、待望の「WHAT’S YOUR FANTASY」をLudaがついに魅せてくれた。“おまえの頭のテッペンからつま先まで舐めてぇ”というエロすぎるリリックと共に会場は絶頂を向かえる。続けて「ROLLOUT(My Business)」、最近クラブでヘビーローテーションの「STAND UP」。「日本の皆をアトランタへ連れていくよ!」と、「WELCOME TO ATLANTA」。多分ここにいる女の子のほとんどは本気で連れて行って欲しいんだろうなぁと思う私。そして、クラブでかかれば皆アガっちゃう、Ludaの運転が荒いだろうと思わせる「MOVE B***H」。Ludaは、ステージから下に降り左から右に走り抜けた。この頭から離れないフックに乗るサビのリリックを私達は一緒に叫ぶ。「東京愛してるよ!PEACE OUT!」そうして、この荒く、激しく、いかちく、クレイジーなLudaの世界に浸った一時間のライブが終わった。

「HIPHOPラッパーの抱かれたい男ランキング」たるものがあれば、Ludaは間違いなく上位に入る。私のランキングでもLudaが一位。しかもしばらく考えたが、二位以下がなかなか出てこない。つまり彼は、かっこよさと可愛さが同居した女のツボにはまる「モテ顔」と、重低音ビートを掴んで離さないサウス・スタイルのテクニカルでいかついフロウを持ち合わせる数少ない男。女友達のホームページの掲示板に、来日予定アーティスト表があり、その中でLudaにだけ「様」が付いていたのを思い出した。「様」の訳が今日分かった。

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