クラブに行くまえにちょっと気だるくさを感じる時がある。「あ〜家でゆっくりしたいかもなぁ」って。でも、クラブに着いてすぐ「危ね〜!あとちょっとで、このやばい時間を逃すところだったのか!!」と、めんどくさがった自分にゾッとするイベントがある。今回の“FEVER”がまさにそれ。このイベントに来てよかった、なんてあまぬるいものじゃなく、もし来てなかったら…と考えるだけで怖くなる位の感覚。
HOUSEが爆音でかかる薄暗いARENA内を数分かけて抜け、WATER BARに出ると、まだ六月とは思えない程蒸し暑い夜の空気に良く馴染むレゲエの音が聞こえる。大勢の人がカクテル片手にプールを囲み、ゆった〜りと踊っている。大半は“音、好きです”系のファッションに身を包んだ日本人の若者。その中に、シルバーのウィッグや、赤いボンテージ風のボディコンや、ファーの付いた扇子や、“仮装パーティ”を思わせる姿の外国人が交じっている。皆がゆる〜く腰をくねらせ踊っている中、へそ出しタキシード(!)姿の西洋人が激しく踊っていたりする。やはり、パーティを文化に持つ外国人が集まると、一気にイベントのノリが上がる。
ジントニックを飲みながら階段を降り、目的のイベント“FEVER”が行われているテントに向かう。白い大きなテントの真ん中にあけられた入り口から、「ワァァ〜〜!!」という歓声が漏れ、次に爆音でかけられたCASSIDYの“No Problem”がテントを揺らす。急ぎ足で、おいしそうな匂いをプンプンさせてる屋台を通り過ぎ、テントの中へ。DJ O-KENの選曲に、熱中して踊る。気が付くと額から汗がポタポタ落ちてくる。暑くなりすぎて、テントの入り口の外に立って、プハ〜っと一服している私の横を、ゾロゾロと人が中へ中へと入っていく。出てくる人はあまりいないのに…。すると、「DJ MASTERKEY!!!」とSOULTRAINのRYUの声が響き、ステージにCRiBが上がり、イベントはクライマックスへ。DJ MASTERKEYがかけるMENPHIS BLEEKの“LIKE THAT”、AMERIEの“1THING”等のアゲアゲ新譜のオンパレードに熱狂する私たちを、RYUが「C'mon!C'mon!」と更にあおり、ステージの上ではCRiBの二人のシルバーのスパンコールの衣装が、力強い動きに合わせてキラキラと光り、私たちの目を釘付けにした。汗でぐちゃぐちゃになっても、隣の人の汗だか自分の汗だかも分からない状態が続き、テント内はサウナ状態に!
テントを出て、コーラをがぶ飲みしながらWATER BARに戻ろうとすると、いつの間にこんなに人が集まったのだろう、と思うほどの混みようで、人にぶつからずには歩けない。しまいには、プールサイドは、入場制限がかかっていて入れなかった!
「こりゃ祭りだね〜!」「夏だね〜!」というあちこちから声が聞こえてくる。
「あち〜!」って、手で顔を煽ぎながら、皆で笑いながら、駐車場まで歩く。